小野寺ずる、『奪い愛、冬』生ドラマでダレノガレ明美のメイド役を務める彼女はどんな女優?


2017年2月5日 23時55分 参照回数:



小野寺ずる

小野寺ずる (提供写真)


 ドロドロだがキュンキュンする“ドロキュン”ドラマとして話題の『奪い愛、冬』(毎週金曜23:15〜24:15/テレビ朝日系)に、奥川康太(三浦翔平)の元カノ・尾上礼香役として出演するダレノガレ明美が、毎週土曜日の夜、AbemaTVで生配信されるスピンオフ番組『もうちょい、奪い愛with生ドラマ』(毎週土曜日20:54〜21:00)にて、生の芝居を披露している。

 『もうちょい、奪い愛with生ドラマ』は、礼香の寝室が舞台で、ドラマ本編では明かされなかった康太の婚約者・池内光(倉科カナ)への嫉妬心や、康太への想いなどを吐露する場面も。

 その『もうちょい、奪い愛with生ドラマ』に、尾上家のメイド・朝比奈真純役として出演し、毎週、ダレノガレと生芝居を行っているのが、小劇場界で話題の劇団「ロ字ック」所属の女優・小野寺ずる(27)だ。

 ドラマ本編がますます注目を浴びる中、『もうちょい、奪い愛with生ドラマ』の今後の展開も見逃せない。小野寺にダレノガレとの共演の感想や、女優としての目標などを聞いた

−ここまで出演した感想からお願いします。

 私はお芝居を始めてから6年になるのですが、今まで映像のお仕事はあまり経験がありませんでした。そんなときに、今回のお話を頂き、緊張しながらも、毎回、精一杯がんばっています。

−ダレノガレ明美さんの印象は?

 お会いするまでは、花で例えたら大きな蘭や百合のような強いイメージだったのですが、お会いしたら、気さくな方で、すごく可愛くて女性的な方です。白いジャスミンの花のようでした。

−メイド役の経験は?

 ありません。メイド服を着たのも初めてです。お話を頂いてから、役作りのために家でエプロン姿で過ごすようにしているのですが、メイド服は素材もカチッとしていますし、着ると声が自然と裏返ります。ソフトボール部だったのですが、ソフトボールのユニフォームを着たときと同じ気持ちになり、メイド服はユニフォームなのだと思いました。

 ダレノガレさんは普段はフラットなのですが、私服を着てベッドに寝そべっているだけで、自然と「お嬢様」と呼びたくなりました。メイドは西洋のもので、私とはかけ離れているところがあると思いますが、ダレノガレさんのパワーですぐにメイドになってしまいました(笑)

−ご自身のことを教えて下さい。「ずる」は本名?

 違います。母の親友に「ちずる」さんという方がいらっしゃって、母が「ずるちゃん」と呼んでいるのを聞いて、「いいなあ」と思っていました。また、漢字で書くと「狡い(ずる)」の「狡」なのですが、「狡」の字がセクシーだなと思って「ずる」にしました。

−初舞台はいつ?

 2011年4月で、大学4年生になったばかりのときです。

−宮城県気仙沼市の出身で、震災の翌月に故郷には帰らずに初舞台を踏んだ気持ちは察するに余り有るのですが、当時の状況を教えて下さい。

 生まれてから18年間、気仙沼の沿岸で育ちました。震災の時は、神奈川県で大学生をしていました。家族はみんな元気なのですが、家は津波で全部やられてしまいました。

 当時、美術大学に通っていて、絵では食べていけないと思っていました。でもなんとか自立しなければと思って、就職活動をしていたのですが思うようにできませんでした。そのときに、父から、「舞台などをやってみたらどうなの?」と言われました。

 小さな頃から日本舞踊や作文朗読をやっており、スパルタの軽音楽部にも所属していまして、ステージに立って歌ったり、楽器を演奏したりということもしていました。父はその姿をずっと見ていたので、「好きなことをやり、アルバイトをしながら生活するのも、少しの間ならいいのではないか」と言ってくれました。

 ただ、父からそう言われて、オーディションに受かって、さあ初舞台となったときに、震災が起こりました。

 震災が起きた後、父から「今、帰って来ても、(物理的に)居場所がない」と言われました。そのときの私は父の言葉をそのまま鵜呑みにしてしまいました。今、思えば、ほんの少しでも帰って来てほしいと思っていたことが分かります。今は家族は私のことをすごく応援してくれているのですが、当時は親と喧嘩をしていた時期だったこともあり、自分が帰ったときに迷惑になり、また拒否されるのではという臆病な気持ちもあって、「今、帰っても力になれない」と思いました。本当は、すごく帰りたかったのですが……。

−舞台の方は?

 舞台の方は、「この状況の今、やるべきことなのか!」という反対を押し切って上演することになりました。心が決壊して精神が壊れてしまう人の物語で、私の役は、その主人公に対して、「そういうことがあっても、生活は続いて行く」という言葉を言う役でした。当時は本当に落ち込んでいて、身につまされる初舞台でした。 

−関東に住んで何年目?

 9年目です。関東の暮らしは、方言をしゃべれないことが、時々寂しくなります。また、東京の人の感性は違うのだなと感じることがあります。例えばセリフに「冬」とあると、東京の生活に慣れている人だと、表参道などのイルミネーションに飾られた街の風景を思い浮かべるのですが、私にとっての「冬」は、18年間住んだ気仙沼の風景で、枯れた田んぼの空に星がギラギラ光るイメージです。それで「個性的だね」と言われる部分もあるのですが、「ちょっと違うね」と言われる部分もあります。

−ご自身は気仙沼の人間だと思いますか?

 思います。性格も、言葉のとらえ方も、季節の移り変わりの感じ方も。

−今後、やってみたいことは?

 たくさんあるのですが、映像でも、舞台でも、色々な役をやってみたいです。これまでも色々な役をやらせていただいたのですが、自分が知らない気持ちだったり、知らない状況だったり、知らないものに触れてみたいです。

 お芝居でいえば、厳しい舞台に立ちたいです。今まで舞台に立ってきて、どこかで甘い部分があったと思います。自覚がなかった部分もあるのですが、プロとしての価値を求められることに慣れていなかったこともあります。厳しい場所に立ったら泣きを見ると思いますが、それでも、自分の真価を問われるような舞台に立っていきたいです。ドラマや映画などの映像の方も、チャンスがあればどんどん出ていきたいです。

−気仙沼で舞台を上演したことは?

 ありません。親も「がんばれ」と言って応援してくれているのですが、私の中でどこかに震災を乗り越えた家族に認めてもらいたいという気持ちが強くあります。家族にはまだ、舞台を1回しか見てもらっていないのです。舞台でも、映像でも、家族から「プロとしてちゃんとやっているのだな」と思ってもらえるような役者になりたいです。

−気仙沼で公演ができたらやりたい?

 「私が小野寺ずるよ!」と言えるようになってから、ちゃんと立ちたいです。

(インタビュー・文=竹内みちまろ)

●AbemaSPECIALチャンネル「もうちょい、奪い愛with生ドラマ」(毎週土曜日20:54〜21:00)
毎週土曜日20:54〜21:00
番組概要: 本編「奪い愛、冬」にちなんだスピンオフストーリー。ダレノガレ明美が小野寺ずるを相手に生ドラマに挑戦。毎週ドラマでは描かれない心情が吐露されるかも?!(企画:鈴木おさむ・脚本:ますもとたくや)

●小野寺ずる所属の劇団「ロ字ック」本公演『滅びの国(仮)』
・2018年1月
・本多劇場(東京・世田谷区)
http://www.roji649.com


小野寺ずるTwitter
https://twitter.com/zuruart?lang=ja


小野寺ずるプロフィール詳細
http://blue-label.jp/management/zuru-onodera/



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