【アイドルの履歴書第3回】青ヰ奏、ベーシストが振り返る地下アイドル時代とは?


2014年12月28日 0時01分 参照回数:-


【アイドルの履歴書第3回】青ヰ奏、ベーシストが振り返る地下アイドル時代とは?

プラネロマン (提供素材)


 地下アイドル・姫乃たまが、アイドルの知られざる素顔に迫るインタビュー【アイドルの履歴書】。第3回は、ガールズバンド『プラネロマン』らで活躍するベーシスト・青ヰ奏(あおい・かな)の地下アイドル時代。(編集部)



 今回は元地下アイドルでベーシストの、奏っぽこと、青ヰ奏(あおい・かな)さんにお話を伺ってきました。ベーシスト時代にライブハウスの店長から勧められるがまま地下アイドルへ転身。4年間の活動を経て再びベーシストに戻ったいま、「地下アイドル」をどう見つめているのでしょうか。(インタビュー・文=姫乃たま)

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――現在の活動について教えてください。

青ヰ奏(以下、奏):いま……アイドルじゃないけどいいの?

――いいですよ。今回は「アイドルから別の分野へ転身」がテーマなので。

奏:アイドルからベーシストに戻りました! いまは「プラネロマン」というガールズバンドでベースを弾いてます。

――お帰りなさい! ベーシストがなぜアイドルになったのか、アイドルからなぜベーシストに戻ったのか、活動をおさらいしながら明らかにしていきましょう。と、その前に、アイドルになってしまう女の子がどのような環境で育ってきたのか知りたいので、小さい時のことを教えてください。家族構成は?

奏:犬と猫ですね。

――それは現在の話ですよね? 年齢は?

奏:非公開です。

――謎に包まれすぎている……。では、改めて小さい頃のことを教えてください。

奏:あまり喋らない、いい子でした。中学くらいまでは理系で頭が良かったですね。あとバスケ部でした。

――意外と(失礼)絵に描いたような文武両道ですね。

奏:高校で進学校に進んだことで道が逸れちゃいました。中学までは勉強ができたので選んだら校風に馴染めなくて、あっという間に落ちぶれていった。それで、落ちぶれついでにバンド始めてみました。

――なんでまたバンドを選んだのでしょう。

奏:小学校までピアノを習ってたのもあって、音楽をやってみたかったんだよね。高校には軽音部がなかったので、学外でバンドを組もうとした時に、ギターとベースのどっちがいいか聞かれて、ベースの方が弦の本数が少ないし、4本なら押さえられるかと思って選びました。

――高校の頃はどんな音楽を好んで聴いていたんですか。

奏:流行ってたから、KinKi Kidsとか。あと、スピッツ。スピッツは神だね!

――あら、王道じゃないですか。なんかこうバンドの音源とかは……?

奏:あんまり興味なかった。

――おっとー。学外で結成したバンドはどんな感じだったんですか。

奏:ガールズバンドでコピーをしていました。JUDY AND MARYとかGLAYとか。流行りの曲ばかり。

――これまたオリコンチャートみたいなラインナップで意外ですね。

奏:でも高校からは好きなことをやろうと思ったんだよね。もう偏差値の高校に進んだことで、親に対して使命は果たしたと思ったから。だから進学先も大学じゃなくて、専門を選んで、音楽ビジネスと動物看護士ふたつの専門学校を卒業しました。音楽ビジネスを選んだのは、自分で演奏して稼ぐのは難しいけど、ビジネスを学んでおけば別の形で音楽に携わり続けることができると思ったからです。

――でも専門卒業後に再びバンド活動を始めてますよね?

奏:専門を卒業する時、就職も決まってたんだけど親が亡くなったんです。でも長男である兄がまだやりたいことがあるというので、私が先に実家に戻りました。その時に就職も蹴ってしまったので、じゃあバンドやろうかなと。

――実家というのは……。

奏:惑星……。

――守りますね、キャラを。専門を卒業してからのバンド活動はどのようなものでしたか。

奏:ヴィジュアル系ですね。世界観がしっかりしたバンドが好きで、ウサギの耳を生やしてました。その頃に出演していたライブハウスの店長さんから、「ヴィジュアル系だと食っていけないから、地下(地下アイドル)に行きな」って勧められて、Rabbit’s(ベースとボーカルで構成されるウサギをモチーフにした2人組のアイドルユニット。アニソン調のポップな楽曲が多かった)を組んだんです。それで姫乃と出会ったんだよね。

――耳、付いてたね。

奏:生えてたんだよ。

――あ、そうか。初期はひとりでしたよね?

奏:ボーカルが飛んだので、仕方なくカラオケを流しながら1人でベースを弾いて歌ってました。

――私と出会ってからのここ4年くらいもボーカルに飛ばれてるイメージが強いですけど、何人くらい飛んでます?

奏:いやあ、数えきれない。女の子は難しいよ。相方が事務所に所属したから、解散とか円満なパターンもあるんだけどね。とにかくこっちは歌下手だからさ、歌いたくないんだよー。でも2人になった後もユニットを解散したら、またバンドに戻ろうとは思ってました。やっぱり2人組だとステージングがバンドと違うから、ベースに集中できないんだよね。

――喋ったり、動いたりしないといけないですもんね。

奏:いまやっとベースに集中できてます。

――ベーシストに戻ってみて、改めて「地下アイドル」ってどうでしたか。

奏:正直、バンド出身なこともあって、最初はカラオケで歌う文化をすごいバカにしてた部分があったと思う。でも実際に自分でやってみると、楽器がない分ステージングも考えないといけないし私の方がバカだったなって。歌が上手い子もたくさんいましたね。

――なんだかんだと4年ほど地下アイドルとして活動されていましたけど、飛んだボーカルの女の子達もしかり、短期間で辞める人も多い中で長く続けられたのはなぜでしょうか。

奏:音楽であることに変わりはないからじゃないかな。ただソロより、バンドの方が人数多くなるから、その点ではバンドの方が面白いですね。

――もう地下アイドルには戻らないんですか?

奏:いや、もういいかなー。ほら若くないといけないし。

――非公開だけどね! アイドルに年齢は関係あると思いますか。

奏:ないとは思うけど、自分のことになると気にしちゃうなあ。アイドルには戻らないけど、バンドより地下アイドルの方が楽屋は楽しかったです(笑)。バンドはバンド単位で固まっちゃうけど、アイドルは交流が多いから。

【著者:姫乃たま】

1993年2月12日、下北沢生まれ。アイドルファンよりも、生きるのが苦手な人へ向けて活動している、地下アイドル界の隙間産業。16才よりフリーランスで開始した地下アイドルを経て、ライター業を開始。アイドルとアダルトを中心に、幅広い分野を手掛ける。以降、地下アイドルとしてのライブ活動を中心に、文章を書きながら、モデル、DJ、司会などを30点くらいでこなす。ゆるく、ながく、推されることを望んでいる。

Twitter https://twitter.com/Himeeeno

ブログ http://ameblo.jp/love-himeno/

【青ヰ 奏(アオイ カナ)】

ベーシストとしてライヴ活動中。作詞作曲アレンジも手がける。現在ガールズバンド『プラネロマン』『sister』所属。その他サポートベースとして活動。

Twitter https://twitter.com/Kana_bassist

ブログ http://ameblo.jp/bassist-kana/


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