本文へスキップ

日本人の有給休暇取得率3年連続世界最悪を受け、エクスペディアが『驚愕の90%OFFクーポンキャンペーン』を開催!

2018年12月10日 15時00分



『有給休暇・国際比較調査2018』調査結果発表会(写真:竹内みちまろ、2018年12月10日、都内にて))

 世界最大級の総合旅行サイト・エクスペディアの日本語サイト、エクスペディア・ジャパン(www.expedia.co.jp)が2018年12月10日、都内にて、世界各国の有識者男女を対象とした「有給休暇に関する国際比較調査」の記者発表会を開催し、同調査の報告ととにもトークセッションを行う「『有給休暇・国際比較調査2018』調査結果発表会」を開催した。

 イベントではまず、エクスペディア・ジャパン代表・石井恵三氏が、毎年恒例となっている同調査の結果を報告した。



エクスペディア・ジャパン代表・石井恵三氏によるプレゼンの様子
(写真:竹内みちまろ、2018年12月10日、都内にて))

 調査によると、日本人の有給休暇取得率は「50%」で19か国の中で3年連続最下位(ブラジル、フランス、スペイン、ドイツなどは「100%」)。また、取得日数についても「10日」で、タイ、アメリカと並んで世界最下位という結果だった。

 意識という点に注目すると、有給休暇の取得に罪悪感があるかどうかについて聞いたところ、日本人の58%が「ある」と回答。世界で最も高い割合だった。日本人のうち「自分は今より多くの有給休暇をもらう権利がある」と考える人は「54%」で、世界で最も低い結果となった。

 「上司が有給休暇の取得に協力的」と回答した日本人の割合は「43%」で、こちらも世界最低。有給休暇を取得しない理由を尋ねたところ、日本人の理由の1位は「人手不足」、2位は「緊急時のためにとっておく」、3位は「仕事する気がないと思われたくない」であった。

 さらに、世界では現在、出張に休暇を組み合わせて旅行をする「ブレジャー(ビジネス+レジャー)旅行」が注目されているが、出張に合わせて有給休暇を取得したことがあるか聞いたところ、、日本人の79%が「ない」と回答した。

 石井氏は、まとめとして、「日本はちょっとワーカホリック的な感じになっています」と解説。「日本の社会は残念ながら、一番、(有給休暇に)非協力的です」とも。さらに、休みの日にもメールをチェックして、携帯で仕事をしている人がいることを紹介し、「休みの時はしっかり休んで、メールを読まない、電話も取らないという会社作りが必要なのでないでしょうか」と語った。

 また、石井氏は、この現状に対して「旅行会社として何かできないか」と考え、アプリ限定となる「エクスペディアの有給支援施策!『驚愕の90%OFFクーポンキャンペーン』」(12月13日9:00〜12月17日23:59分/旅行期間は2019年1月5日まで)を開催することを発表した。石井氏は「1000人以上分、クーポンを出します」と同キャンペーンが大盤振る舞いとなることを告げ、「日本にいる多くの人に休暇を取ってもらいたいです」と思いを言葉にした。

 石井氏からのプレゼントに続いて、株式会社ワーク・ライフバランスの堀江咲智子氏から、「なぜこんなに日本人が休みを取りづらいのか」の解説が行われた。



株式会社ワーク・ライフバランスの堀江咲智子氏によるプレゼンの様子
写真:竹内みちまろ、2018年12月10日、都内にて))

 堀江氏は、日本人の有給休暇の取得状況が世界で最悪であることの背景のひとつに、属人的な仕事が多いことを指摘。

 上司がインフルエンザで出社禁止となった際に、取引先からひっきりなしに電話が掛かってきて、部下が休み中の上司に電話をして対応するケースなどが実際にあることを紹介。堀江氏は「チーム全員が仕事ができるようになってほしい」といい、「上司が、仕事の見える化、マニュアル化をしたメンバーを評価し、若手が有給を取る計画をサポートするとよい環境が生まれるのでは」と提案した。

 イベント後半では、フリーアナウンサーの神田愛花氏が登壇し、石井氏、堀江氏とともにトークセッションを行った。



トークセッションの様子
(写真:竹内みちまろ、2018年12月10日、都内にて))

 調査結果の報告については、神田氏は「今年も日本が最下位だったのかと思いました」とため息。欧米人は付与された年間30日間の有給休暇をすべて消化しているケースも多く、「こんなに違うのかと思いした」と驚き顔で話す一幕もあった。

 日本人が有給休暇を取らない大きな理由のひとつに、病気などの緊急時に取っておくことが調査結果でもわかっている。神田氏が欧米人は病気になったときはどうするのだろうかと疑問を投げかけると、堀江氏は、有給休暇のほかに緊急時のための休みを制度として確保している会社が多いことを解説。石井氏からは、有給休暇取得率が高い会社などに、現在、若者からの応募が殺到しているエピソードが紹介された。

 神田氏は、NHKの福岡放送局に勤務していた際、入社3か月目で有休を取ろうとした後輩を「九州を全部取材していないのに休むとはなにごとか!」と叱ってしまったことがあるそう。「すごく反省しています」と振り返り、「上司が率先して休みを取って会社に来ないことが、部下が一番、休みを取りやすくなるのでは」と語った。

 海外旅行が大好きな神田氏は「ブレジャー旅行」に興味津々の様子。「もし、今、旅行に行くとしたら、誰とどこに行きたい?」と報道陣から質問されると、「夫(お笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀)と、キリンと一緒に朝食が食べられる動物がいっぱいいるところ(ケニアにあるホテル)。キリンと夫とのコラボが楽しみです。『色んな動物がいるな』と再認識できると思います」と笑顔を弾けさせていた。(竹内みちまろ)



神田愛花(写真:竹内みちまろ、2018年12月10日、都内にて))



ミニシアター通信


運営会社

株式会社ミニシアター通信

〒144-0035
東京都大田区南蒲田2-14-16-202
TEL.03-5710-1903
FAX.03-4496-4960
→ about us (問い合わせ) 



ミニシアター通信