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小橋賢児・平原颯馬・皆川賢太郎が「OCEANS Feel So Good Award –The Best Wellbeings-」授賞式に登場、トークではオリンピック・パラリンピック秘話も飛び出す!

2023年10月14日



「OCEANS Feel So Good Award –The Best Wellbeings-」の授賞式

 メンズライフスタイル誌『OCEANS』が今年一番いい顔をしていた人を選出する「OCEANS Feel So Good Award –The Best Wellbeings-」の授賞式が2023年10月14日、東京・渋谷PARCOの屋上広場で開催され、クリエイティブディレクター・小橋賢児、プロサーファー・平原颯馬、元日本アルペンスキー代表・皆川賢太郎が登壇した。

 同Awardでは「The BEST Wellbeings」をテーマに、ライフとワークのどちらかを犠牲にするのではなく両方を満たし輝いている人を選出。初開催となる今年は以下の面々が受賞した。

【OCEANS Feel So Good AWARD 受賞者(※発表順)】

■受賞者
小栗 旬(俳優)
Lee kyon tak(ディストリビューター /プロデューサー)
小橋賢児(The Human Miracle株式会社 代表取締役 /クリエイティブディレクター)
皆川賢太郎(元アルペンスキー日本代表/株式会社HEIDI 代表取締役社長)
本間貴裕(SANU Founder兼Brand Director)
平原颯馬(プロサーファー)

■特別賞
小栗 旬(SEIKO特別賞|ダブル受賞)
中村アン(JEEP特別賞)
井浦 新(TUMI特別賞)



『OCEANS』統括編集長・原 亮太

 授賞式ではまず、『OCEANS』統括編集長・原 亮太が同Awardの概要説明を行った。『OCEANS』はオンもオフも諦めないライススタイルを提案し続けているが、オフの部分になかなか日が当たらないと感じていたことを振り返り、それなら、オン・オフの両方で輝いている人を表彰する賞を作り、さらにその世界観を共有することで広めて行きたいと考え、同Award設立に至った経緯を振り返った。

 概要説明の後、小橋賢児、平原颯馬、皆川賢太郎の3名が登壇し喜びを語った。



小橋賢児

 クリエイティブディレクターとして東京2020パラリンピック競技大会で閉会式のショーディレクターを務め、2025年に開催予定の日本国際博覧会(大阪・関西万博)催事企画プロデューサーに就任している小橋は、海でサーフィンをしたり雪山に行ったりして「自然と遊ぶことがすごく好き」といい、「僕の仕事でいうと、イベントという結果は派手なのですが日々は色んな人との打ち合わせなど地味な作業の連続で、長期戦になります。そういった中でメンタルを保てているのはまさに“自然とのバランス”かなと思っています。なので、この賞を頂けて嬉しいです」と声を弾ませた。



平原颯馬

 平原は8歳からサーフィンを始め現在はパリオリンピック並びに世界最高峰のサーフリーグWSL CT(チャンピオンツアー)を目指し活躍中。サーフィンは12年ほど続けているといい「サーフィンをずっとやっているというライフスタイルで賞を頂けて本当に光栄に思っています。自分がやってきたことが間違ってなかったなと思うキッカケにもなったのでよかったです」と笑顔を弾けさせた。



皆川賢太郎

 長野(1998)、ソルトレークシティ(2002)、トリノ(2006)、バンクーバー(2010)と4大会連続でアルペンスキー日本代表としてオリンピックに出場した皆川。「現役を25年続けたあと、今はそのまま雪の上でスキー場の経営などをしています。自分のライススタイルそのものが雪の上にあるので、そういったライフスタイルで選んで頂いたのだなと思って、光栄に思っています」と喜びを語った。

 トークショーでは「Next Wellbeings Action」と題し「2024年に挑戦したいこと」をフリップに書いて紹介する企画が行われた。



「OCEANS Feel So Good Award –The Best Wellbeings-」の授賞式

 「息止め5分」と記した小橋は、毎朝呼吸法と冷水シャワーで生活を整えていることを告げ、毎朝のルーティンの最後に“息止め”をしていることを語った。息を止めると脳が苦しくなるもののその苦しさを超えるトレーニングとのこと。今のところ、息を止めていられる時間は3分から4分程度だが「5分行けたらすごいな」と目を輝かせた。

 平原は「メンタワイでサーフィン!!」と回答。サーファーにとってはインドネシア・メンタワイにて船旅をしながらサーフィンをすることは「夢なのでは」といい、「『これができたらサーフィンで人生の中の目標がひとつクリアーできるのでは』というくらいサーフィンを始めたころからやりたいことです」と続けた。アマゾン川で船旅をしながらサーフィンをしたことはあるそうだが、「アマゾン川で初めて船の上で生活したのですが、起きたら目の前が『海』じゃなくて『川』でちょっと濁っていたので。それが『海』だったら最高だなと思って」と期待に胸を膨らませた。

 皆川は「SAVE THE SNOW」。具体的には、雪山で毎年出るレンタル廃材のリサイクルをはじめ雪山の保護につながる活動をしたいと説明。「僕が氷河に行ったのが小学校5年生のときなのですが、この20年で(氷河が)明らかになくなっているんです。すごく危機感を持っていて、我々がそのことを言っていくことが大事かなと思っています」と地球環境保護への思いを言葉にした。

 トークショーに続いて、報道陣との質疑応答が行われた。

Q:今年一番いい顔をしたと思った瞬間は?

小橋:先日息子とUSJに行き、息子のオーダーでマリオになりました。そのときがパパとして一番いい顔をしてたんじゃないかなと思います(笑)

平原:アマゾン川でサーフィンをしたときに、1日に1本しか波が来ないサーフィンをしたのですがそれを乗り切ったときにお昼ご飯を食べて、そのときに一番スッキリした顔をしたのではないかなと思います。

皆川:雪の仕事をしているとお客さんが行く前に必ず山頂に行きます。(山頂での)深呼吸は現役のときからやっているのですが、そのときはきっといい表情をしているのかなと思います。忙しいとしかめっ面になっちゃうのですが、雪山にいるときはいい表情をしていると思います。

Q:いい顔をキープするために心掛けていることを教えてください?

小橋:とてつもなく働くことも大事ですし、その反対側として、大自然の中で過ごしたり知らない世界を知ったりすることも大事だと思います。ときに反対側に行くことによって“自分の中心を保つ”ことを心掛けています。

平原:毎日サーフィンすることがルーティンなのですが、そのルーティンを壊してしまうと不安定になったりしてしまうので、サーフィンをしなくても海を眺めに行ったり海で遊んだりすることが自分がベストな状態でいられる秘訣かなと思います。

皆川:仕事は入れようと思えばたくさん入れられるのですが、時間は有限なので、やらないことを少し増やすといいますか。全部を求めていくと時間がどんどん埋まって行ってしまうので、自分がやるべきだなということを選んで有限の時間の中でやることを大事にしています。

Q:人生の中では苦しい時間もあったと思いますが、そのような中で「Feel So Good」を感じた瞬間を教えてください。

小橋:イベントのプロデュースではいつも、不可能にチャレンジしています。法律だったり物理的に難しいことを全部超えていかなければならないのですが、不可能だったものが最後に実を結んだ瞬間があります。例えば、東京パラリンピックの閉会式は本当に時間のない中で当日の天気予報も80%雨でした。しかも、メインの曲の「What a Wonderful World」の使用許可が下りたのが当日の朝でした。「もし許可が下りなかったら僕はもう日本にいられないんじゃないかな」と思いながら歩んでいました。最後の奇跡まで、どんなことも諦めずに、あるいはできなかったとしても違う形でチャレンジして最後に実を結ぶことで救われることはあります。

平原:地元が茅ケ崎で、冬のサンセットが綺麗で富士山の方に沈んでいきます。それを仲間たちと一緒に波待ちをしながら見ているときが一番幸せだなと思える瞬間です。

皆川:3歳からスキーを始めて、何者でもない少年がずっとオリンピックを待ち続けるんです。オリンピックよりも、オリンピックまでの苦しい時間の方が多いのですが、それで結果が出たときは報われるといいますか、「また頑張ろう」と思える瞬間です。苦しい時間が長ければ長いほど、そういう気持ちになりますし、次の挑戦にも繋がります。それをずっとやり続けているような感じです。

ミニシアター通信