2018年5月27日 1時50分 参照回数:
林真理子×龍真咲 (提供写真)
文芸誌「きらら」(小学館)6月号(5月20日発売)より、新連載「私はスカーレット」を開始する林 真理子と、宝塚在団中に男役トップスターでありながら『風と共に去りぬ』のヒロイン「スカーレット・オハラ」を演じて話題となった女優、龍 真咲との対談が実現し、都内にて『スカーレット』の魅力について熱く語り合った。
新連載「私はスカーレット」は、林が十代の頃より愛読していたという名作『風と共に去りぬ』を、現在の読者にももっと身近に読んで頂きたいという目的で、ストーリーはそのまま、リーダビリティを高めるため、林 真理子が大胆にアレンジしていく作品。
「母が『風と共に去りぬ』の大ファンだった。ぜひ演じさせて欲しいと歌劇団へ嘆願した」というほど、この作品に魅力を感じている龍は、当時、役作りの為に原作を熟読、映画撮影当時の資料を探し回り研究をしたという。林は「龍さんのような世代がこの素晴らしい物語をこんなにも愛読していることに感激」と興奮し、対談はより具体的なシーン、登場人物などの話へと向かう。
林が語るスカーレット像を聞いた龍は、「そういえば、宝塚版ではスカーレットが二人出てくるんですよ」と話し林を驚かせる。龍が学生時代に初めて見た宝塚版『風と共に去りぬ』では、天海祐希のレット・バトラーに対し、真琴つばさ・麻乃佳世が演じる二人のスカーレットが登場した。そしてこの観劇が、宝塚を目指すきっかけとなったと、当時を懐かしむように語ると、『風と共に去りぬ』の奥深さを知る二人ならではの視点で、魅力的な登場人物とその解釈などについて大いに盛り上がった内容となった。
対談を終えた林は、「龍さんが、こんなにも本がお好きで、役に入られる前にも沢山の資料をお読みになられることを知ってとても嬉しかった。龍さんのように、知的な美しい女優さんにぜひスカーレットを演じていただきたいなぁと思いました、東宝さんで(笑)」と舞台化を熱望。龍も「雲の上の方とお目にかかれて幸せ、連載を楽しみにしています。」と話すと「10年間続けます!宜しくお願いします!」と周囲の笑いを誘い締めくくった。
この対談の模様は、『きらら』7月号、近日発売の女性セブンに掲載予定。(YUMA)
■林 真理子(小説家)
山梨県出身。『最終便に間に合えば』『京都まで』にて直木賞、『白蓮れんれん』にて柴田錬三郎賞、『みんなの秘密』で吉川英治文学賞ほか、数々の話題作を生み出す。NHK大河ドラマ「西郷どん」原作でも知られる。
■龍 真咲(女優・アーティスト)
大阪府出身。元宝塚歌劇団男役トップスター。100周年記念式典では5組を代表してトップ主演公演を務める。退団後は「L.O.T.C 2017」でCDメジャーデビュー(ビクターエンタテインメント)。東宝ミュージカル『1789〜バスティーユの恋人たち』マリーアントワネット役(Wキャスト)で女優デビュー。同公演は、大阪(新歌舞伎座:6月2日〜25日)、福岡(博多座:7月3日〜30日)にて上演予定。
龍 真咲instagram@masaki_ryu
※龍:アクセサリー:MARCO BICEGO
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