幅広い年代に人気の作品『攻殻機動隊』のアニメのレアな原画やセル画を展覧する特別企画展が宮城県石巻・石ノ森萬画館で開催されている。
独特の世界観が魅力的な攻殻機動隊は、昨年(2014年)生誕25周年を迎え、大原画展が東京・大阪・福岡・新潟の会場で開催されていた。
そして、現在は宮城県石巻市で、東北初となる原画展が開催中!
会場の石ノ森萬画館は、宮城県出身のマンガ界のスター・石ノ森章太郎の記念館(マンガミュージアム)。石ノ森先生の代表作『サイボーグ009』が、2012年に映画化(009 RE:CYBORG)されたが、同作の監督を務めたのが、攻殻機動隊シリーズのアニメ・映画監督として知られる神山健治さん。このようなつながりにより、石ノ森萬画館での攻殻機動隊原画展の開催が実現したそうだ。
(1)他の会場では味わえない? 攻殻機動隊原画展の楽しみ方
攻殻機動隊の誕生25周年記念として行われていた大原画展に比べると、今回のイベントは規模がやや小さめ。原画などの作品も減らし、会場(展示室)もコンパクトとのこと。だが、萬画館ならではの展示物もあり、他の会場と負けず劣らず、展示内容は充実。
たとえば、原画・セル画の横にモニターが設置されており、実際のアニメーションを観ることができ、「この原画(セル画)が、こんな映像になるんだ!」と、イメージしながら楽しめる!
大きな会場では一般に、展示物を順序通りに歩きながら観ることが多く、じっくり観たい作品も、立ち止まって観ることが難しくなる場合もあるが、萬画館なら可能に!
Production IGによる『アニメーションができるまで』の流れを紹介する展示物もあり、その場に立ち止ってレアな展示物をじっくり楽しめるところが萬画館のポイント。
本作の著者・士郎正宗先生がセレクト、プリントした原作コミックのデジタル原稿やアニメ原画・セル画が一挙展示され、多くの根強いファンが会場を訪れ、独自の世界観に浸っていたようだ。
攻殻機動隊は海外でも高い評価を得ているようで、来場者の中には外国の方も。
(2)限定のコラボメニューでお腹も満足!
萬画館の3階にあるカフェ「BLUE ZONE」にて、攻殻機動隊とのコラボメニューも販売中。
・タチコマフロート…¥500
・MOTOKOフロート…¥500
・天然オイル(ジンジャーエール)…¥250
・甲殻!エビアボカドサラダごはん…¥850
・甲殻!カニトマトクリームパスタ…¥850
登場キャラクターをイメージしたドリンクメニューや、”攻殻”と”甲殻”をかけたユニークなフードメニューを用意。限定メニューを注文すると、攻殻機動隊の特製プロマイドがもらえる!
特別なメニューを味わいながら、一息つくのはいかがでしょう?
(3)同じフロアで違う世界も
攻殻機動隊原画展は、萬画館の2階フロア・企画展示室で開催されているが、同じフロアにある原画展示コーナーでは、常時、石ノ森章太郎先生の作品・原画を観覧できる。
石ノ森先生の原画も色あせず、大胆かつ繊細な作品が並んでいる。
それぞれの歴史を一度に味わえるのも、萬画館の見どころ。
攻殻機動隊原画展は19日までだが、その後も萬画館では新たな企画展示が開催されるとのこと!
石巻市といえば被災地というイメージが強いが、実はそれ以前よりもマンガの街でもあるので、気になる方は足を運んでみてはいかが。石ノ森先生が造りだしたキャラクターたちが出迎えてくれるぞ!
©石森プロ
©石森プロ・東映
©石森プロ/街づくりまんぼう
©士郎正宗/講談社
©1995士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA
ENTERTAINMENT
©士郎正宗/Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会
©大山タクミ/講談社
©士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」政策委員会
©2004士郎正宗/講談社・IG,ITNDDTD
(文・取材=佐東未帆、twitter:https://twitter.com/miho_sato18)
(取材協力=石ノ森萬画館)
攻殻機動隊原画展in石ノ森萬画館 (撮影:佐東未帆、2015年4月3日、石ノ森萬画館にて)