アラサー女子が見た完全メイド宣言の復活劇と進化した魅力


2014年12月24日 2時25分 著者:あいざわ花子 参照回数:


完全メイド宣言

完全メイド宣言 (撮影:竹内みちまろ、2014年12月13日、O-WESTにて)


【女子コラム】2000年前半。突然のメイドカフェブームに賑わう秋葉原。人気のカフェでは長蛇の列ができ、メイド服に身を包んだ女の子達は一躍秋葉原の象徴となった。メイド人気は喫茶店だけにとどまらず、居酒屋、リフレクソロジー、カットサロンなど様々な業種にまで瞬く間に広まっていった。

 その頃私は専門学校生だった。衣装のかわいさやテレビや映画に取り上げられていたこともあって、同級生では数人がメイドカフェでアルバイトをしていた。

 そのうちの一人に「遊びにきて」と誘われ、彼女の働くお店へ行ったことがある。内装などは他の喫茶店とそこまで違いはなかったが、メイドさんのご主人様(=来店客)に楽しんでもらおうという精神はこちらの想像を超えていた。学校ではおとなしい友人がアイドルのような制服を着て、照れることなく笑顔でご主人様のご要望に応えていて、普段の印象とのギャップに驚かされた。まさにその年、2005年流行語大賞に「萌え〜」が選出。その授賞式に登場したのが大人気のお店「@ほぉ〜むカフェ」に在籍する完全メイド宣言(以下、完メド)であった。メイド人気はお店だけに留まらず、「@ほぉ〜むカフェ」で働く人気メイドによってアイドルユニット結成、デビューするまでになっていたのだ。

 完メドの活躍は華々しく、多くのご主人様やアキバを愛する人々を虜にした。アイドルとして舞台に立ちながらお店では健気に働く姿はそれまで一部のマニアの趣向とされていたメイドの存在をお茶の間にも広めることに大きく貢献した。しかし、2007年2月をもって解散。活躍を考えるとあまりにも短い活動期間にファンからは惜しむ声が多くあがった。

 それから7年。なんと、完メドが限定復活したとの噂を聞きつけて、期待を胸にライブ会場に足を運んだ。

 ライブ会場はすでに多くの人で溢れていた。それにしてもここまで幅広いファン層は珍しい気がする。デビュー当時のものと思われるグッズを持った男性、若い女性、海外の方まで! 彼女達の魅力がいかに浸透していたかがわかる。

 2組のかわいいグループの演奏が終わると、VTRが映し出され、ついに完メドが登場した! ブロードウェイ・ミュージカル風の曲にあわせてスウィングする完メドメンバー。沸き立つ会場とうらはらに、少し違和感を感じる。そう、7年も経ったのに、メンバーの容姿はデビューした頃とまるで変わっていないのだ! それどころかメイクや髪型はより似合うものに洗練され、美しさがパワーアップしている。かつて好きだったグループの復活は、変わっちゃってるかも…という不安がつきものだが、これは待ち望んだファンへの何よりのプレゼントだっただろう。

 続いて、「メイディングストーリー」。デビュー曲だけあって、かけ声も力強く響いた。歌唱力もパフォーマンスも、ブランクをまったく感じさせない。MCに移ると自己紹介が始まった。hitomiが懐かしい顔ぶれのファンを見つけたり、ユーリが解散後の活動をネタにしたりで、ようやく7年という時間の長さを知ることになった。メンバーが「初めて観に来てくれた人〜」と呼びかけると、予想以上に手が挙がる。若いお客さんが多かったので、もしかしたら完メドがメイド好きの中で伝説となっているのかもしれない。

 勢いに乗ったまま「新人メイドは胸胸きゅんきゅ〜ん」「バレンタイン〜愛込めハンドメイドチョコ〜」を披露。完メドが他のアイドルグループと違うのは、絶対にメイドの世界観を崩さない点だと思う。MC中もパフォーマンス中も、優しい大好きなご主人様に仕える健気なメイドの目線はいつでも変わらない。歌詞には愛情たっぷりのメイドの心情が描かれている。スクリーンに映し出される歌詞に英訳がついている気遣いは、海外のファンにも曲の世界観込みでメイド文化を味わってもらいたいからだろう。

 曲の他にも、ご主人様を楽しませてくれる仕掛けが次々と繰り出された。サンタのケープをかぶって元気に登場! と思えば、ユーリとhitomiが二人でしっとりしたデュオを披露したり。「完全メイドのロックリスマス」ではピンクのほうきをギター代わりにパフォーマンス!

 ここで、スペシャルゲストが登場! なんと、解散ライブの一足前に卒業した、りんご&あやの2人が駆けつけたのだ。たくさんの声援が、2人にとっては8年ぶりの舞台を温かく包んだ。完メドのパフォーマンスは他のグループに比べ、激しいダンスや複雑なフォーメーションは少なめだ。しかしそのぶんメンバーは、会場のご主人様一人一人をしっかりと見つめる。心のこもったアイコンタクトを大切にしているように感じる。一過性のブームに終わらず復活を待ち望むご主人様が多かったのも、そうした真心が通じていたからだと感じた。

 ラストの「メイドの新シンデレラストーリー」が終わると、アンコールに応えて再びメンバーは舞台へ。Tシャツ姿にポンポンを持ち、チアガールに扮して歌うのはなんと新曲の「いつもいつもご主人様っ!」だ! 思わず笑顔になるダンスチューンでご主人様を応援する歌は、復活の舞台にピッタリ! MCで待っていてくれたご主人様・お嬢様に感謝の言葉を述べると、「永遠の平和〜メイドより愛を込めて〜」を歌い上げる。

 「いってらっしゃいませ、ご主人様、お嬢様! 完全メイド宣言でした!」余韻の残った舞台にメンバーのご挨拶が響く。

 最後の最後までメイドの心遣いを貫いた、伝説のメイドたちの復活劇だった。

完全メイド宣言

完全メイド宣言 (撮影:竹内みちまろ、2014年12月13日、O-WESTにて)

完全メイド宣言

完全メイド宣言 (撮影:竹内みちまろ、2014年12月13日、O-WESTにて)

完全メイド宣言

完全メイド宣言 (撮影:竹内みちまろ、2014年12月13日、O-WESTにて)

完全メイド宣言

完全メイド宣言 (撮影:竹内みちまろ、2014年12月13日、O-WESTにて)

完全メイド宣言

完全メイド宣言 (撮影:竹内みちまろ、2014年12月13日、O-WESTにて)


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