この夏、少女たちはアイドルになった|新人公演2位「ハコイリムスメ」レポート


2014年9月15日 6時17分 参照回数:



ハコイリムスメ

ハコイリムスメ (撮影:竹内みちまろ 2014年9月13日 AKIBAカルチャーズ劇場にて)



 アイドルにとって、フェスやコンサートが目白押しとなる夏は熱い季節だ。ファンの中にも、夏休みを利用して、憧れのアイドルに初めて会いに行った経験を持つ人が多いのでは。そんな人にとっては、その夏が忘れられない季節になるだろう。

 過ぎ去った2014年の夏にも、アイドルとファンとの出会いがあり、そしてドラマが生まれた。

 2014年9月13日、東京・秋葉原の「AKIBAカルチャーズ劇場」で、デビュー前の新人アイドルユニット5組が来場者数と人気投票でポイントを競い合う「デビュー直前アイドル5組新人公演 〜真夏のシンデレラたち〜」(新人公演)がフィナーレを迎えた。7月21日(月)から8月29日(金)までの毎週、5組が曜日を決めて各6回の公演を行った結果がファンの前で発表され、アイドルネッサンス(合計1954ポイント)が1位に輝いた。「シンデレラユニット」に選出されたアイドルネッサンスには、10月からAKIBAカルチャーズ劇場でレギュラー公演を行う権利が与えられた。

【新人公演出場アイドル】
月曜:mImi
火曜:amorecarina
水曜:ハコイリムスメ
木曜:GirlsForever
金曜:アイドルネッサンス

 発表の瞬間、アイドルネッサンスは歓喜した。一方、僅か19ポイント差(1935ポイント)で「シンデレラユニット」を逃した2位のハコイリムスメの7名は、唇を噛み締め、楽屋裏に下がると目が真っ赤に腫れあがるまで号泣した。

 ハコイリムスメは、女優のレッスンを受けていた13歳から16歳までの7名の少女が「アイドルグループとしてデビューをすること」との課題を与えられ、結成された。演技のレッスンは受けていたものの、歌やダンスについては全員が素人という、まさに「ハコイリ」感満載のユニット。

 何色にも染まっていない 純真無垢な7名の少女たちにとって、新人公演は、レギュラー公演権を獲得するための戦いの場であり、同時に、「アイドルとは何か」を学びながら成長していく場所でもあった。

【ハコイリムスメ】
門前亜里(KADOMAE ARI/16歳/高2)
鉄戸美桜(TETSUDO MIO/14歳/中3)
小松もか(KOMATSU MOKA/15歳/高1)
菅沼もにか(SUGANUMA MONIKA/14歳/中2)
内山珠希(UCHIYAMA TAMAKI/15歳/中3)
神岡実希(KAMIOKA MIKI/14歳/中2)
我妻桃実(WAGATSUMA MOMOMI/14歳/中2)


ハコイリムスメ

(後列左から)我妻桃実、内山珠希、鉄戸美桜、門前亜里 (前列左から)神岡実希、菅沼もにか、小松もか (撮影:竹内みちまろ 2014年9月13日 AKIBAカルチャーズ劇場にて)



 表彰式終了後、ハコイリムスメ最年長メンバーの門前亜里は、「悔しいですし、みんなで泣きました」と明かした。「でも、アイドルネッサンスさんたちといっしょに新人公演をやってきて、私たちには足らないところがまだまだあると思いました。新人公演を通して、これからもっとがんばろうという気持ちが全員の中に生まれました。それが一番大きかったです」と、この夏の新人公演を振り返った。

 アイドルはおろか、ハコイリムスメ加入と同時に芸能活動を始めたメンバーもいる中で、新人公演を迎える前は、不安が大きかったようだ。門前は、「ハコイリムスメの結成当初は、アイドルをやることに迷いがありました」と語ったが、いざステージに立つと、「そんな甘ったれた気持ちでは何もできないことを知りました」という。また、公演の日が修学旅行の日程と重なり、公演の日の朝に東京に戻り、公演終了後に飛行機で再び修学旅行先へ向かったメンバーもいたとのこと。飛行機で修学旅行先へ舞い戻ったメンバーは「思い出になりました」と笑顔を見せていたが、多くのメンバーにとって、新人公演では、生まれて初めての経験ばかりだった。その中で、門前は、「アイドルになれていなかったら、会えなかったファンの方たちに会うことができて本当によかったです」と嬉しそうに笑った。

 内山珠希も、「ハコムスメンバーで悩んだこともたくさんあったのですが、そのときに、ファンの方の言葉に励まされました」と振り返った。「最終日となった6回目の公演には、たくさんのお客様が来て下さりました。ファンの方が、ファンの方同士でコールをしようと呼び掛けて下さっていて、『珠(たま)ちゃーん!』と呼んで下さったり、手拍子をして下さったりして、とても嬉しかったです」と続け、「最後の曲では、ファンの方の中に泣いて下さっている方がいて、その姿を見て、これで最後だと思うと涙が出て、泣きながら歌いました」と語った。そんな熱いファンたちは表彰式にも駆け付け、ハコイリムスメのメンバーといっしょに、結果発表を固唾を呑んで見守った。表彰式終了後、内山は、「ファンの方からは、『悔しいと思うけど、準グランプリ獲得をまずはおめでとう』『ハコムス、がんばってたよ』などと声を掛けていただきました」と紹介した。

 結果発表では、サプライズもあった。1位と2位が僅差だったことから、急きょ、2位のハコイリムスメに、10月から月に1回、単独公演を行う権利がAKIBAカルチャーズ劇場から与えられた。「この夏、私たちを一番アイドルらしく成長させて下さったのは、毎週、公演に足を運んで下さったファンの皆様だと思います」と振り返った我妻桃実は、「新人公演を重ねていくうちに、目標や達成したいことが見えてきました。クリアーできたことも、できなかったこともあったのですが、10月からの定期公演で、もっと成長した姿をお見せし、新人公演の期間中、このAKIBAカルチャーズ劇場に来て下さったファンの方に恩返しができたらなと思います」と、季節が変わり、次のステージへと進む心境を語った。

 初開催となった今回の新人劇場だが、アイドルの原石でしかなかったハコイリムスメたちが、そんな彼女たちを見守るファンと出会い、「アイドルとは何か」を学びながら、ファンといっしょに、ひと夏を駆け抜けていった。ハコイリムスメたちにとっても、ハコイリムスメたちを応援したファンにとっても、忘れられない夏になったことだろう。

【ハコイリムスメメンバーコメント】

門前亜里:6回目の公演の時に、ダンスに留まらず、この夏ずっと私たちを育ててくれた振り付け師のミキティー本物さんから、メンバー全員が手紙をいただきました。その手紙に書かれていた言葉にみんな感動して、大泣きしたことが印象に残っています。

鉄戸美桜:私たちは、アイドルネッサンスさんと比べ、がんばりが足らなかったと思います。これからの課題も見つかったので、悔しいけど、嬉しいです。嬉しさや、さみしさなど、新人公演の間はたくさん泣きました。でも、最後に晴れ晴れとした気持ちですっきりと新人公演を終えることができました。それが、一番の思い出です。

小松もか:悔しい気持ちもあるのですが、それよりも、得ることが多かった新人公演でした。みんなの絆も、この新人公演で深まりました。これからも、色んな姿をお見せきるようにがんばります。

菅沼もにか:悔しい気持ちもありますが、7人で練習を始めたころは、悔しいなどと言ってはいられないくらいのレベルでした。でも、新人公演を重ねるうちに、1位になりたいという思いが生まれました。その上での2位でしたので、今回は2位でよかったのかなと思います。

内山珠希:もちろんみんなで1位を目指していましたので、2位という結果は悔しいです。でも、私たちがこのまま1位になっていたら、この悔しい気持ちも分かりませんでした。今回、1位になったアイドルネッサンスさんの努力や姿勢から多くのことを学ばせていただくことができ、自分たちに足らないものを知ることができました。2位でよかったと思います。

神岡実希:最初の公演のときに、どれくらいのお客様が来て下さるのだろうという不安や、私たちにやれるのかなという気持ちがありました。でも、いざ、ステージに立つと、すごく楽しかったです。サインも生まれて初めて書かせていただくことができましたし、「実希ちゃん、がんばって!」と言ってもらえました。それが、これからの私の糧になると思います。

我妻桃実:初回の公演が一番印象に残っています。私たち7人でどこまでできるのだろうと思っていましたし、アップ、アップの状態でした。でも、お客様が応援して下さっているのが分かって、それが凄く嬉しくて、メンバーの中で一番最初に泣いてしまいました。



ハコイリムスメ

ハコイリムスメ (撮影:竹内みちまろ 2014年9月13日 AKIBAカルチャーズ劇場にて)


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