東京アイドル通信


ユニドルの魅力とは、ポイントは「一夜限りのアイドル」?

2017年2月21日 19時55分 参照回数:



成城彼女

成城彼女 (撮影:竹内みちまろ、2017年2月16日、新木場STUDIO COASTにて)


もっと写真を見る(全35枚)


 女子大生の間で、UNIDOL(ユニドル)が盛り上がりを見せている。

 ユニドルは、夏と冬の年に2回、全国大会が開催されるアイドルコピーダンスコンテスト。2017年2月16日には都内のライブハウス・新木場Studio Coastにて、冬の大会となる「UNIDOL2016-17 Winter」の決勝戦が開催された。今回は史上初めて全国5都市でエリア予選が行われ、関東、関西、東海、九州、北海道の5つの予選を勝ち抜いた全国の強豪チームが、8分間の持ち時間の中で、日本の女性アイドルの楽曲を使ったコピーダンスパフォーマンスを披露した。

 回を重ねるごとに規模を拡大していくユニドルだが、ステージに立っているのは、アイドル活動をしているわけではない普通の女子学生たち。はたして、ユニドルのどんなところに魅力を感じているのか。

 まずは、「UNIDOL2016-17 Winter」にて全国優勝に輝いた「Tomboys☆」(東洋大学)のメンバーたちに、「UNIDOL2016-17 Winter」決勝戦の会場で聞いてみた。

−ユニドルの魅力を教えて下さい。

「ユニドルのコンセプトのひとつである“アイドル文化を広める”という点では、私も実際に、ユニドルに出るまではアイドルに興味がなかったのですが、この大会を通してアイドルを好きになりました。なので、アイドルを知らない人でも楽しめる大会だと思います」(かすみん)

「ユニドルは普通の女子大生が輝ける場所だと思います。ぴかぴかの照明を浴びて踊る機会は人生でそんなにあるわけではないと思いますが、そんなステージも経験できます。新木場Studio Coastのステージは、立つとテンションが高まるといいますか、お客さんの歓声も全部がステージに向かってきますので、言葉ではうまく表現できませんが『おお〜』という感じです。観客としてフロアーで見ているのとは、ぜんぜん、違います。多分、立った人にしか分からないと思います。普通に大学生活を送っているだけでは、新木場Studio Coastのステージは絶対に立てない場所だと思います」(しおりん)

「アイドルのコピーダンスということで、知らない人から見たら、ちゃらちゃらしたイメージを持たれたりします。『遊びでやっているのでしょ?』と思われることが多いのですが、フタを開けてみると、ひとつの目標を達成するために、本気で壁を乗り越えたり、ケンカし合ったりなどをしながら成長することができます。自分たちも成長することができますし、見て下さるお客さんも、チームが成長していく姿を直に見守ることができます。なので、高校野球に通じるものがあるのかなと思います。楽しみながら、チームの成長を見守ったり、喜びを共有できるようなところが魅力だと思います」(のんちゃん)

「普通の大学生活を送っていたら経験できないようなことがユニドルではできます。ユニドルを通して色んな人たちと出会うことができますし、私は仲間と信頼関係ができました。普通のサークルに入ったらできないような青春を謳歌できるところが魅力だと思います」(ちゃんるみ)

「私は、大学生になったら遊んで過ごすのだろうなと思っていました。でも、Tomboys☆に入り、こんなに本気になれる場所に出会えてすごく良かったと思います。ステージに立って、ユニドルは自分たちだけで成り立っているわけではありませんので、色々な方に感謝できるようになりました。Tomboys☆を応援して下さる方もそうですし、Tomboys☆のメンバーもそうなのですが、自分を見てくれている人がいることは、自分もちゃんとしなきゃなというプレッシャーになります。自分を成長させることができる場所だなと思います」(かっか)

「高校生のときは、大学生って、遊んで、バイトして、勉強するときは勉強して、楽しみながら楽に過ごすのだろうなと思っていましたが、Tomboys☆のメンバーになってユニドルに出場するようになると、自分の中のかけがえのないもののひとつに、ユニドル出場というものが入りました。先輩たちや仲間と一緒に過ごすのも楽しいですし、同じ目標に向かって頑張ることができるのが楽しいです」(えりか)

  *****

 2016年4月に結成されたチームで、実力、人気ともに急上昇中の「Royal girls」(実践女子大学)にも同じ質問を向けてみた。

−ユニドルの魅力を教えて下さい。

「自分たちでセルフプロデュースできるところだと思います。普通のアイドルは、“こういうグループ”とコンセプトが先に決まっていると思うのですが、自分たちでどういうグループにしていくのかを決められるところだと思います。私達も、グループ名からはじまって全てを自分たちで決めています。どういう方向に行こうかと悩みながら、いまここにいます」(のん)

「ほんの数分間のパフォーマンスに何か月も掛けたものを一気に出し切るのですが、その中で、それぞれの物語みたいなものができますし、高校野球で1試合にすべてを掛けることに通じるものがあると思います。見に来て下さる方にとっても、そこが魅力なのではないかなと思います」(なぽ)

「歌って踊ることが昔から好きだったので、、ステージに立っている側としても、楽しさがあります。見ている側としても、私は48グループが好きなのですが、48グループ以外にも他のグループのことを知ることが出来ました。ユニドルは、見る側としても、出る側としても、両方、魅力的だなと思います」(りな)

「ひとつの目標に向かってみんなで熱くなることができ、それがすごく魅力だと思います。高校時代に部活はやっていたのですが、途中で諦めることが多かったです。でも、私は本当にアイドルが大好きなので、高校生のころからずっとユニドルをやりたいと思っていました。今、ユニドルをやれているので、すごく楽しいですし、一生懸命になることができます。練習も辛いことが多くて、何度も止めたいと思いましたが、でもやっぱり、頑張ろうと思うことができます」(まななん)

「練習がすごく多くて、大学に入ってからこんなに練習をすることは部活以外にはないと思います。見る側として、私は、一昨年のフレッシュ大会と、去年の冬の大会を見ました。私はアイドルファンなのですが、私が知らないアイドルさんがたくさんいて、いい曲がたくさんあることを知りました。ハロー!プロジェクトしか知らなかったのですが、ユニドルを知ってから、色々なアイドルグループの曲を知るようになりました」(のり)

「アイドルって、最近は握手会などがあって身近といえば身近なのですが、1対1で話したり、Twitterでリプしたりということが本物のアイドルさんだとできないと思います。本物のアイドルさんだと、テレビとかで見えているところしか分からないところがあるかもしれませんが、ユニドルだと練習を公開したりもしていて、握手会等よりも身近に感じることができ、応援しやすいのかなと思います」(ももち)

  *****

 UNIDOL実行委員会にも質問してみた。

−ユニドルの魅力を教えて下さい。

「普段は普通の大学生として生活している女の子が部活のように青春をかけて一夜限りのアイドルとしてステージにあがる、その目いっぱい輝く姿の目撃者になれるところ。ステージから圧倒的な熱量を受け取れるところ」

−出場者たちからユニドルに対してどんな声が届いていますか?

「普通では立てない大きな舞台で大勢のお客さんにパフォーマンスをみてもらうそうない機会。出場するからには自分たちにできる最高のパフォーマンスを披露し優勝を目指したい」

−大学生の友達からユニドルに対してどんな声が届いていますか?

「初めはユニドルに対しよく分かっていない子も多かったがその魅力について説明すると納得し、興味を持って実際に足を運んでくれる。出場者数や出場大学の増加に伴い、『知り合いがユニドルに出てる!』、『うちの大学にもユニドル出てるチームいる!』など、ユニドルを知っている人も増えてきた印象です」

−今後、ユニドルでやってみたい企画や、新たに広げていきたい分野があったら教えてください

「ユニドル以外にもハイドルやユニボーイを企画しています。次回大会も決まっており、ユニドルのような大きな大会になるように奮闘しています。まだ具体的なお話はできませんが新たなタイプの企画も練っています」

  *****

 「ユニドルの魅力」についてまとめると、以下の通り。

・アイドルが好きになれる
・アイドルを知ることができる
・アイドルを知らなくても楽しめる
・歌って踊ることが楽しい
・普通の女子大生がプロと同じ環境でステージに立てる
・仲間と目標に向かって努力することができる/(ファンは)その姿を見ることができる
・青春を謳歌できる/(ファンは)その姿を見ることができる
・色々な人達と知り合うことができる
・チームをセルフプロデュースできる
・本気になって取り組むことができる
・感謝することができるようになれる
・自分にとってかけがえのないものを手に入れることができる
・プロのアイドルとは違った距離感や接し方で、演者とファンが交流できる

 最後の「距離感」や「接し方」については誤解を生みやすく、恣意的な解釈がされやすいところでもあり、何事もまずは相手の立場になって考えたうえでマナーと節度と常識をわきまえて行動する必要があることは言うまでもないが、ただ、ユニドルの規模が拡大するにつれて、今後、様々なことが起こり始めることは容易に予想される。ユニドル出演者が「普通の大学生」ではなくて「一夜限り」ではあるにせよ「アイドル」であるとするならば、「アイドルとファンの距離感や接し方」が社会的なテーマとして注目を集めるのと同様に、「“一夜限りのアイドル”とファンの距離感や接し方」もみんなで考えて行かなければならないテーマになるのかもしれない。(竹内みちまろ)


→ 「ユニドルの始め方」が分からない女子大生へ、実行委員からメッセージ

→ “女子大生アイドル”って何? ユニドル優勝の明治大学「Copia」に聞いてみた

→ ユニドルってアイドルなの? Tomboys(東洋大学)に聞いてみた

→ ユニドルはどんな気持ちでステージに立つ? 上智大学・SPH mellmuseインタビュー

東京アイドル通信


東京アイドル通信は、ミニシアター通信の中にあるアイドル情報を配信するコーナーです。




PR




 










【関連記事】