本文へスキップ

ユニドル界の“問題児”東京女子大学「とんじょるの。」、お嬢様のイメージを壊したい!?

2016年11月7日 11時10分 参照回数:


とんじょるの。/東京女子大学

とんじょるの。/東京女子大学  (写真:竹内みちまろ、2016年10月20日、新宿ReNYにて)


 女子大生によるアイドルコピーダンスチームの日本一を決定するコンテスト「UNIDOL」(ユニドル)が、大学生の間で、急激な盛り上がりを見せている。

 2012年に始まったユニドルは回を重ねるごとに知名度を増し、現在は、夏と冬に全国大会が開催されるスケジュールで定着している。2016年8月30日に開催された第8回大会となる「UNIDOL2016 Summer supported by スマートライフ」には3000人の来場者が詰め掛けた。

 ユニドルでは、出場チームは、日本の女性アイドルの楽曲を用いてコピーダンスを中心とするパフォーマンスを行い、審査員が「ダンス」「表現力」「一体感」「構成」「魅了度」という観点で評価し、来場者による観客票を加えて総合順位が決定する。

 参加チームは総合順位を上げるために練習に励むが、ユニドルが新しく生まれたムーブメントであるため、大学内でのグループの在り方や、友人たちへの説明の仕方、周囲からの見られ方などに悩んでしまうこともあるそうだ。

 ユニドルに参加する女子大生たちは、自分たちのグループの在り方やユニドルの活動をどう捉えているのか。初出場チームや既存チームの1年生が出場するユニドルの新人戦「UNIDOL2016 Fresh EAST/WEST」(2016年10月19日と20日/新宿ReNY/動員数3500人)の2日目(20日/WEST)に出場した「とんじょるの。」(東京女子大学)のメンバーに会場で話を聞いた。

とんじょるの。/東京女子大学

とんじょるの。/東京女子大学  (写真:竹内みちまろ、2016年10月20日、新宿ReNYにて)


 とんじょるの。は、2016年4月に結成されたアイドルコピーダンスサークル。夏の大会となる「UNIDOL2016 Summer supported by スマートライフ」の関東予選でユニドル初出場を果たし、決勝大会の前に行われた敗者復活戦にも出場した。現在のメンバーは東京女子大学の学部生10人で、Fresh大会には、2年生であるために新人戦への出場資格を持たない3人を除く7人の1年生(あかね、もみじ、まう、つっきー、いだも、きなこ、あやか)が出場した。

 リーダーのあかねは、「とんじょるの。は、メンバーが10人いるのですが、10人がそれぞれ強い個性を持っていて、我が強いところが特徴です。悪く言えば協調性がないのですが、自己主張が激しくて、いつも楽しいグループです」と紹介。

 とんじょるの。は、「UNIDOL1の問題児!」をキャッチコピーにしているが、あかねは、「他のユニドルさんは、ちょっと大人しい方がいたりもするのですが、私たちは初出場の夏の予選の際、全体の写真撮影の時に一番後ろにいて、カメラに映らなかったので、後ろから『映らない!』、『映して!』って騒いでいたのです。そうしたら、『とんじょるの。さん、うるさいです!』と注意されました(笑) そんな感じで、遠慮することもないくらいなんです」とにっこり。

 メンバー7人にフリートーク形式で話を聞くと、「アイドルっぽさはウリにしていないです」との言葉が出た。「東女というと、『お嬢様なんだ!』と言われるのですが、とんじょるの。にはお嬢様が1人もいないので(笑) 東女の名前で売っていくよりも、東女に対して持たれているイメージを壊す方向にチームのコンセプトを持っていきたかったです」という。「全員が同じ学校だと練習もしやすいですし、全員が東女生だから、向けられるまなざしや持たれているイメージを共有出来ています。それを逆手に取った“問題児”というチームのコンセプトも共有できます」とも。

 そんな「とんじょるの。」だが、ユニドルのことをあまり知らない東京女子大学の学生たちからは、「東京女子大学のアイドル」と思われているそうだ。

 「顔も知らない他の専攻の学生から、よく、『とんじょるの。っていう、アイドルグループをやっているよね!』と声を掛けて頂くようになりました」、「アイドルファンではない普通の東女生でも、私達のことを噂で聞いたり、私達の画像がTwitterなどで回って来たのを見て、東女にもそういうグループが存在することを知り、学校で私の顔を見て、回ってきた画像の顔と一致して、『あっ、この子、見たことある』と声を掛けて下さります」、「一般の学生もユニドルを知っています。ただ、ユニドルであってアイドルではないというコンセプトは説明しないと分かってもらえません。今は、『とんじょるの。は“東女のアイドル”』と思われていて、『アイドルなんだよね!』とよく言われます」などと近況を話してくれた。

 そんなメンバーたちに、「そういった一般の東女生に、ユニドルのことを説明して通じる?」と質問をしてみた。「通じないです」とのこと。

 「まず、ユニドルという大会がどういう大会かということは、こと細かく説明しないと通じないです。ユニドルには、観客投票や特典会など、普通のダンス大会にはない要素が多すぎるので」。一方では、「ただ、そこまで細かく説明してしまうと、いくら『ユニドルはダンス大会なんだよ!』と説明しても、『でも、やっていることはアイドルだよね』と言われてしまいます…」などと話してくれた。

 メンバーの1人は、「なので、ダンスの大会でもないし、アイドルの大会でもない、“UNIDOL”という独自の路線の大会として確立していけばいいなと思います」と素直な心境を話してくれた。

 とんじょるの。のメンバーたちは、色々と苦労が絶えないようだが、そんな難しい状況を、意外とさばさばと話してくれた。メンバーたちに「とんじょるの。のメンバーになる前は、ユニドルはダンスの大会だと思っていた? アイドルの大会だと思っていた?」と尋ねてみると、「ダンスを踊ることは知っていましたが、アイドルに近い活動もするのだろうなと理解したうえでメンバーになりました」という。

「結成当初は、みんなで白いセーラー服を着ていました。アイドルっぽさをウリにしようという風潮はありました。今は、そちらではなくて、“問題児”の方に走ろうと思いました。“問題児”というコンセプトを決めたのは、関東予選と敗者復活戦の間でしたが、以前は、かわいらしさなどのアイドル性が必要だと思っていました。ユニドルは『ダンスの大会』ですが、『ダンスだけの大会』ではないという思いはあります。ただ、最近は、ダンスが占めるウェイトが凄く大きいと思うようになりました。以前は、かわいくあろうとしていたのですが、今は、ダンスが上手であろうとしています。そう思えたから、“問題児”になろうと思ったのかもしれません(笑)」

 メンバーたちは、「ユニドルには色々なことが集大成として積み重なっていて、それが結果としてダンスに集約されているのかなと思います。私達には、年に数回の大会しかないのですが、最終的にはパフォーマンスで決まるのでダンスが一番大切だと思います。ただ、当日のステージ上での数分間のパフォーマンスのために、練習以外に費やしてきたTwitterでの活動などの何時間、何十時間というものがあるのだと思います」と心境を言葉にした。

 とんじょるの。は、12月に関東予選が開催される「UNDOL2016-2017 Winter」(2016年12月6日、7日、8日/新宿ReNY)の1日目(6日)に出場する(決勝戦は2017年の冬)。現在のとんじょるの。の目標は、関東予選をストレートに突破して決勝戦に駒を進めること。あかねは、「応援されると元気が出ます。応援して下さる方がいてこそ、私たちのパフォーマンスもよくなります。いつも、ありがとうございます。ぜひ、とんじょるの。の応援をよろしくお願いします」とメッセージを送った。(インタビュー・文=竹内みちまろ)


→ “女子大生アイドル”って何? ユニドル優勝の明治大学「Copia」に聞いてみた


→ ユニドルってアイドルなの? Tomboys(東洋大学)に聞いてみた


→ ICUメルぽ、ユニドルは「ダンスが上手ければ勝てると思っていました」








運営者

株式会社ミニシアター通信

〒144-0035
東京都大田区南蒲田2-14-16-202
TEL.03-5710-1903
FAX.03-4496-4960
→詳細(問い合わせ)