ミニシアター通信 > 東京アイドル通信


渡辺まあり、仮面女子/アリス十番を卒業「次の一歩を踏み出そうと思います」


2015年4月12日 23時30分 参照回数:


渡辺まあり


渡辺まあり (写真:竹内みちまろ、2015年4月12日、P.A.R.M.S.にて)


 東京・秋葉原を拠点に活動する地下アイドルグループ・仮面女子/アリス十番の渡辺まありが2015年4月12日、仮面女子常設劇場「P.A.R.M.S.」にて、卒業ライブを行った。

 “まありん”の愛称で親しまれる渡辺は、仮面女子がまだ結成されていなかった約4年前から、アイドルユニット・チェリーブロッサムやアリス十番の初期メンバーとして活躍し、その後に結成された仮面女子にもアリス十番の一員として参加。仮面女子が昨年開催した都内最大級のライブハウス・Zepp Tokyoでの2回のワンマンライブをはじめ、今年元日にリリースしたシングル「元気種☆」のオリコンウィークリーチャート1位獲得などに中心メンバーとして貢献した。

 仮面女子は、今年11月にさいたまスーパーアリーナにて単独公演を行うことを発表しており、更なる目標へ向けて飛躍しようとしていた時期の2月、渡辺は自身のブログにて、仮面女子/アリス十番、及びアイドルを卒業することを発表した。ブログにて、「この4年でめまぐるしく環境が変化しました。そして私の心境も共に変化しました」と振り返り、趣味でもあるクッキー作りの仕事に従事したいという気持ちも芽生え、「真剣に、技術を学んで確実に夢を実現しようと考えています」と卒業後の展望を綴っていた。

 卒業ライブが開催された会場は、渡辺の姿を惜しむファンで超満員に膨れ上がった。ライブが佳境に入ると、メンバーの立花あんなが「ついに今日という日が来ちゃったね」で始まる、渡辺に宛てた手紙を読み始めた。2011年の春に立花と渡辺が出会い、6月にアイドルユニット・チェリーブロッサムのメンバーとして、都内のライブハウスでひっそりとデビューした思い出が語られた。当初は集客にも苦労したが、その時の心境を「自分のことを見てくれるステージなんて信じられなかった」と素直に告白。2011年の8月に結成されたアリス十番は、「今の私たちの人生そのものだよね」とグループへの愛を口に。メンバーが半分倒れたという灼熱の元でのライブや、お化けが出るというホテルに泊まった遠征など、尽きることのない思い出が語られた。

 そんな中、立花が、「昨年はゼップ(でのワンマンライブを成功させる)という目標、今年はさいたまスーパーアリーナ(でのワンマンライブを成功させる)という目標があります」と口にした。「さいたまスーパーアリーナで、まありんに、『やっとここまで来たね』と言うことが、ずっと楽しみにしていたことなんだ」とも。立花は、卒業を決心した渡辺に対して納得することができず、「なぜ、ここまで来て、一緒に(さいたまスーパーアリーナのステージに)立たないの?」と尋ねたという。渡辺は「中途半端な気持ちではさいたまスーパーアリーナに立てない」と応えたといい、その言葉を聞いて、立花は、渡辺の卒業を受け入れることができたと手紙の中で明かした。立花は、自身の生誕祭の際に渡辺から贈られた「どんなに離れても、ずっと味方だからね」の言葉を、渡辺に贈った。

 森カノンからは、18人で始まったアリス十番だが、当初は心が一つだったわけではなかったことが紹介され、冬に「なぜか布きれ一枚みたいな衣装」でライブを行った際、絆が深まった思い出が語られた。

 渡辺のソロパートがあり、いよいよ、終演の時間が近づいた。

 マイクを持った渡辺は、チェリーブロッサム、アリス十番、仮面女子として活動してきて、いよいよ、今日が最後のステージとなることをファンに報告。「さいたまのステージに立たないことはみんなを裏切ることになるのかな」と心の中で葛藤が渦巻いていたことに触れた。「仮面女子の先の私の夢は芸能界じゃないかもしれないと思い始めた時に、こんな中途半端な気持ちでは私はみんなと一緒にさいたまのステージに立っちゃいけないと思いました。こんな気持ちでさいたまのステージに立つことの方が、みんなを裏切ることになるんだなと思い、自分の将来について真剣に考えて、卒業という決断をしました」と卒業を決心するに至った心境を報告した。

 「これから仮面女子に入ってくるメンバーにも覚悟を持って11月のさいたまのステージに立って欲しいなと思います」と後輩達に思いを託し、「みんなが夢を叶えてくれることが、私のもう一つの夢にもなりました」と仲間達への愛を口に。ファンと離れることは辛いと本音をこぼす場面もあったが、「私はアリス十番という人生を選んで、本当に、本当によかったと思っています」「今日で私はもうこのステージに立つことはないのですが、覚悟を決めて、次の一歩を踏み出そうと思います」と胸の内をファンに語り掛けた。

 最後、ステージに1人残された渡辺は、足元に置いていたアリス十番と仮面女子のトレードマークである仮面を手に取り、胸に抱いた。堪え切れなくなったアリス十番のメンバーたちが渡辺に抱きついて、名残を惜しんだ。再び1人になった渡辺は、仮面を静かに足元に置き、「4年間、ありがとうございました!」とファンへの感謝を口にし、アイドルとして輝くことができた場所であったステージから、立ち去った。(竹内みちまろ)


→ 地下アイドル・仮面女子、さいたまスーパーアリーナ単独公演を発表「仮面女子に不可能はない」!


東京アイドル通信に戻る


渡辺まあり


渡辺まあり (写真:竹内みちまろ、2015年4月12日、P.A.R.M.S.にて)


渡辺まあり

仮面を見つめる渡辺まあり (写真:竹内みちまろ、2015年4月12日、P.A.R.M.S.にて)


渡辺まあり

仮面をステージに置く渡辺まあり (写真:竹内みちまろ、2015年4月12日、P.A.R.M.S.にて)


渡辺まあり

渡辺まあり (写真:竹内みちまろ、2015年4月12日、P.A.R.M.S.にて)



→ 地下アイドル・仮面女子、さいたまスーパーアリーナ単独公演を発表「仮面女子に不可能はない」!


東京アイドル通信