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ミュージカル「NO.6」稽古場取材会開会、W主演の紫苑・今牧輝琉&ネズミ・古田一紀が意気込み

2024年10月25日



ミュージカル「NO.6」稽古場取材会(写真:竹内みちまろ)

 ミュージカル「NO.6」が2024年11月8日、天王洲 銀河劇場(東京)にて開幕する。

【東京公演】
期間:2024年11月8日(金)〜11月17日(日)
場所:天王洲 銀河劇場

【大阪公演】
期間:2024年11月22日(金)〜11月24日(日)
場所:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
©あさのあつこ・講談社/ミュージカル「NO.6」製作委員会

 同作の原作は小説『バッテリー』など10代の少年少女の人間関係や感情を濃密に描く作品で人気を集めるあさのあつこによる近未来SF、ディストピア小説。初の舞台化となる今作は、美しい音楽が彩るミュージカルとして上演する。

 W主演は紫苑役:今牧輝琉、ネズミ役:古田一紀が務め、ふたりを取り巻く人物たちを演じるのは、数々の人気作品に出演する熊谷彩春、日暮誠志朗、泰江和明、藤原祐規。また、『ミス・サイゴン』の日本初演でキム役に抜擢されて以来、グランドミュージカルの他、マンガ原作の舞台化作品にも多くの出演歴を持つ入絵加奈子と、劇団四季、音楽座を経た後、『レ・ミゼラブル』『モーツァルト!』等への出演を重ねてきた吉野圭吾が加わり、円熟したミュージカル俳優が若手を支える盤石の布陣となっている。

【ストーリー】

再会を必ず。

人類が科学の粋を集めて作り上げた理想都市“NO.6”の高級住宅街・クロノスで暮らす紫苑は、幼い頃からその優秀さを認められ将来を約束されたエリートだ。
12歳の誕生日。いつもとは違う嵐の到来に、紫苑は言葉にできない胸のざわめきを覚えていた。思わず開け放つ窓。すると突然びしょぬれの少年が飛び込んできた。
矯正施設から脱走した犯罪者と知りながら、ネズミと名乗る彼を介抱する紫苑だったが、
翌朝、彼は再び逃走者となり紫苑の前から姿を消していた。

4年後。紫苑はネズミを匿ったことがきっかけでクロノスを追いやられ、母親と共に下町・ロストタウンで暮らしていた。ある日、紫苑の働く公園内で変死体が発見される。疑問を抱き当局へ不信感を募らせていた紫苑は、事件の容疑者として連行されそうになるが…すんでのところで救出に飛び出したのは、あの日出会ったネズミだった!
全てを捨てて西ブロックに逃げ込んだ紫苑に、そこでネズミは紫苑の知らなかった本当の“NO.6”の姿を語る。
偶然か運命か。互いに命を助け合うことになったふたりに過酷な「真実」が待ち受ける。
不器用だが強く繋いだ手と手が向かう先にあったものとは──

【キャスト】

紫苑 今牧輝琉
ネズミ 古田一紀

沙布 熊谷彩春
イヌカシ 日暮誠志朗
楊眠 泰江和明
白衣の男 藤原祐規

<アンサンブル>
元榮菜摘 山﨑感音/池田航汰 石野滉貴 田代 明 松島朱里 村田一紗 山川大智

火藍 入絵加奈子
力河 吉野圭吾

 この度、稽古場取材会が開催され、稽古シーンが一部公開され、キャスト達が意気込みを語った。

 紫苑役の今牧は「僕も台本や小説などを読んでいて、他の役が紫苑に対して思うことをやっぱり同じように思ったのです。どこか掴めないといいますか、何を考えいてるのかわからないところもあったりするので、そういうところをどうやって表現するかということを今も模索している最中です」といい、「昨日の稽古で(脚本・演出・音楽)の浅井(さやか)さんがおっしゃっていたのですけれど、昨日実は2幕をちょっとだけ通しました。その時に『お客様が前のめりになって見るようにしたい』というようなことをおっしゃっていて『ほんとにその通りだな』と思いました。ぜひ、お越しくださる皆様がみんなこう(前のめりに)なるように作品を作ってまいりたいと思います」と意気込みを言葉に。

 ネズミ役の古田は「前のめりになったら、後ろのお客さん、隣のお客さんが迷惑なので“心を”前のめりということで」と浅井氏や今牧が伝えたかったことを補足し、「作品に流れているテーマとか伝えたいメッセージはすごく重いものなのですけれども、やっぱりそれをわざわざ見に来てもらうということは、見たことによって『楽しいな』という気持ちに絶対的にさせないといけません。それは“ファニーな楽しさ”じゃないのかもしれないですけど、自分たちが全てのシーンを一生懸命やることで、伝わってくるメッセージはすごく重いし大事なことなのですが、『なんか楽しかったな』って最終的には思ってもらえるような作品にしたいなと思っています」と目を輝かせた。


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