本文へスキップ

ミニシアター通信本&映画 > ターミネーター2 3D

映画評「ターミネーター2 3D」|あらすじ&解説、映画ファンは歓喜させた作品が3Dで!

2017年10月1日 23時00分 参照回数:

映画「ターミネーター2 3D」
監督: ジェームズ・キャメロン
製作:1991年(2017年)=アメリカ

 “あの男”が劇場に帰ってきた!

 ジェームズ・キャメロン監督による「ターミネーター2」は1991年に初公開され、それまでにも増して「ターミネーター」の名を世界的に知らしめた作品だ。その世界的大ヒット映画を3Dリマスター版として再び劇場公開されたのが、この「ターミネーター2 3D」。

「ターミネーター2」のあらすじ

 西暦2049年。人類は"審判の日"の核戦争をきっかけに消滅の危機に瀕していた。人間とスカイネットの戦いにおいて、人類の救世主と目されるジョン・コナーを抹殺するため、過去に送られたターミネーターに命を狙われたサラ・コナーは、ジョンの父となる青年カイル・リースの助けなどもあり、無事ジョンを出産していた。

 時は1994年。ジョンは不良でありながらも着々と成長を遂げていた。一方のサラは、その"審判の日"に対する強迫観念から苦悩の日々を送っており、精神病院に入所させられていた。刻一刻と"審判の日"を迎えようとしている人類の前に再びターミネーターが姿を現わす。1984年にサラの命を狙ったT-800、さらに進化を遂げた液体金属のターミネーターT-1000という2体がジョンとサラの人生に再び関わろうとしている。

 果たして、ジョンたちは"審判の日"を食い止めることができるのか・・・?

やはり名作!素晴らしいの一言に尽きる

 1984年に公開された第1作「ターミネーター」は比較的低予算で製作された作品であり、それがその秀逸かつ入り組んだストーリーから大ヒットを記録したわけだが、これほどまでに成功したオリジナルの続編となると駄作に終わることが多く、興行ばかりを気にした作品に仕上がることが多いのだが、本作はそのオリジナルをも超えてしまうほどの名作として映画ファンに認知されている。

 1作目は一人の女性が厳つい体格の男にひたすら追われるスリラー的要素が前面に出され、SFというジャンルでありながらも、どこか新鮮な印象を与えた作品だった。

 そして公開された続編。前作とは比べものにならないほどの巨費を投じて製作された本作は、VFXを最大限駆使した圧倒的映像表現、さらに説得力が増し、予言的ストーリーが繰り広げられ、前作を上回る大ヒットを記録したのだ。

 映像という点では現代映像作家の中でもとりわけ新たな技術を生み出すことに定評のあるキャメロンだけに、当時は驚愕したファンも多かったはずだ。特にT-1000の液体金属が形を成していく描写などは、画期的な映像であった。

 ストーリー的な面においても、21世紀に入り、格段に進化を遂げたコンピューターやその他諸々の技術の進歩を予見しているかのようなものであり、サイバーダイン社のドラマもしっかりと描かれているところに、諸悪の根源ではあるものの、より良い世の中を作ろうとする一人の人間だという事をしっかりと認識させている。

 また、前作で敵方であったターミネーターを本作では味方として描いている部分も面白く、ジョン、サラ、そしてT-800で一種の家族的な描かれ方をされており、殺しを目的として作られたマシーンを正しい道へと導こうとする様などは感情移入を誘い、前作との対比ができている要素でもある。

名作を3Dにした結果

 その作品を3D映画として蘇らせるというニュースが駆け巡った時、映画ファンは歓喜した。まさに3D化するにはもってこいの作品であり、これ以上ない題材のため、どんな作品になるのかと1年以上も前から大きな期待感を抱かれてきた。

 さらに本作を4K解像度のデジタルデータに変換、調整後、3D版を作り上げたのは、他でもないジェームズ・キャメロンの製作会社ライトストームなのだ。

 2009年に3D映画の概念を変えた「アバター」を製作し、映画を作るたびに新たな可能性を示唆してきたキャメロン自らが本作に携わることで、またもや3D映画の歴史を変えることになったのだ。

 過去に公開された映画を3D版リバイバル上映となると、新作の3D映画に引けを取り、単なる二番煎じ的印象を与えることが主だが、この「ターミネーター2」に関しては、それらと一線を画す迫力と新鮮味を与えてくる。

 正直なところを言えば3Dが最大限活かせているかと言えば、まぁまぁといったところだが、何せ、多くの映画ファンに影響を与えた本作を劇場で鑑賞できるということだけで興奮は最高潮で、それに3Dという言葉が加わることで、もはや楽しめないはずがない。

キャストは言わずもがな

 キャストに関しては言わずもがな、素晴らしいの一言。

 T-800を演じるアーノルド・シュワルツェネッガーは、その持ち前の無表情さや台詞回しを武器にマシーンを体現し、彼にとって代表的な役柄となった。

 敵方のターミネーターT-1000を演じるロバート・パトリックも無機質さを武器に走り方から撃たれ方までターミネーターを熟知した演技を披露。観客に恐怖を植え付ける。(私も幼少の頃に本作を観て、若干のトラウマになっている)

 ジョン・コナー役のエドワード・ファーロングやサラ・コナー役のリンダ・ハミルトン含め、TVの小さな画面でお会いしてきた彼らに劇場の大きなスクリーンで再会できたのは、本当に嬉しく、幸せな気持ちにさせてくれる。

 ちなみにシュワルツェネッガーやリンダ・ハミルトンは、現在目下製作中の「ターミネーター6」にカムバックすることになっているので、そちらも楽しみに待ちたい次第である。

 「ターミネーター」は長年、映画ファンたちを熱狂させ続け、今でも映画好きになったきっかけとして本作を挙げる人も多い。当時劇場で観た世代も、TV放送やDVDなどでしか観たことがない若い世代も、ぜひ劇場に足を運んでもらいたい。リバイバル上映のため、上映期間が短いのが懸念されるが、まだ上映している劇場もあるので、今すぐチケットを予約することをおすすめする。

【この記事の著者紹介】

Sunset Boulevard(書評&映画評ライター):映画を観ることと本を読むことが大好きな、しがないライター。オススメ小説の書評や読書感想文を通じて、本を読む楽しさを伝えられたら嬉しいです。また幼き日よりハリウッド映画に親しんできたため、知識に関しては確固たる自信があり、誰よりも詳しく深い評論が書けるように日々努力を重ねています。少しでも楽しんでいただけたら幸いです。Twitter:https://twitter.com/sunsetblvdmovie


【Sunset Boulevardの記事】

映画評「キングコング:髑髏島の巨神」ド迫力の映像と核心を突くストーリー


映画評「アサシン・クリード」スタイリッシュなアクション映画、鑑賞前には予習をオススメ


映画評「ヒットマンズ・ボディガード」あらすじと解説、名優達が繰り広げるアクション&ラブストーリー!



ミニシアター通信(TOP)









運営者

株式会社ミニシアター通信

〒144-0035
東京都大田区南蒲田2-14-16-202
TEL.03-5710-1903
FAX.03-4496-4960
→詳細(問い合わせ) 





ミニシアター通信(TOP)