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映画評「ヒットマンズ・ボディガード」あらすじと解説、名優達が繰り広げるアクション&ラブストーリー!

2017年8月28日 10時10分 参照回数:

映画「ヒットマンズ・ボディガード」
監督:パトリック・ヒューズ
製作:2017年=アメリカ

 全米で8月18日に公開となったばかりの最新映画がNetflixにて配信開始となった。「ヒットマンズ・ボディガード」だ。恐らく未だ全米からも本作の批評や評価などもあまり聞こえてこず、タイトルを言われてもピンとこない人も多いことだろう。

 だが、ピンとこなくてもぜひとも拝聴願いたい今回のお話。痛快アクション・コメディ「ヒットマンズ・ボディガード」の見どころはココだ!

「ヒットマンズ・ボディガード」のあらすじ

 重要人物を護衛する通称“トリプルA”のボディガード、マイケル・ブライスは、ある日、護衛中だった武器商人の日本人が狙撃されてしまったことから評価を下げ、今では荒んだ生活を送っていた。

 そんな彼の元にかつての恋人でインターポールの捜査官アメリアから一本の電話がかかる。それは旧ソ連ベラルーシの大統領を告発するための裁判にて証言をする人物を裁判所まで送り届けてほしいとの依頼だった。

 だが、その人物こそマイケルにとって因縁の相手であり、いつも護衛の邪魔をする殺し屋のダリウス・キンケイドだったのだ。

 敵同士であるが故に息の合わない二人が、道中、様々な困難に苛まれながら、次第に心を通わせていく、痛快バディ・ムービー。

アクションでありながらも、これはラブストーリーだ!

 本作は基本的にはアクション映画なのだが、凸凹コンビが織り成す抜群のコメディ要素が絶妙なバランスで織り交ぜられているということもあり、ただただドンパチを繰り広げるアクション映画とは一線を画す作品に仕上がっている。

 それに本作は言ってみれば、ラブストーリーでもあるのかもしれない。

 それは主人公の二人が最後に着地する場面にも集約されているし、全編通じて“愛”というものが強調されていたように感じる。

 過去のヒット曲を背景とした回想シーンの数々や真実の愛を求めるラブコメ的要素がスパイスのように散りばめられていることから、まさに傑作と言えるほどのアクション・コメディへと進化を遂げているのだ。

 確かに中盤から終盤にかけてはアクションに頼り過ぎている印象も多かれ少なかれ受けるのだが、それでもド派手なカーチェイスシーンなど、緊迫感のある映像が繰り広げられるため、全く退屈させない。

 近年、こういった対照的な二人がタッグを組み、何かを解決しようとする、いわゆるバディ・ムービーが増えているが、その中でも印象深い作品であったことは間違いない。

アメコミ映画でおなじみのキャストが素晴らしい

 印象深い作品になった要因は、やはりキャストにある。

 主人公のコンビを演じるのは、どちらもMARVEL原作映画で存在感を示す、ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソン。

 ボディガードのマイケル・ブライスに扮するライアンは、昨年、「デッドプール」で大きな注目を集めた俳優で、“世界一セクシーな男”としても知られている。

 そんな彼は実はコメディを大変得意としており、これほどまでのイケメンでありながら、どこかシュールに映る独特なセンスを持った俳優なのだ。代表作「デッドプール」では“第四の壁”を超越する演出が施されていたが、本作でもそのオマージュと見て取れるシーンが存在しており、ファンを楽しませてくれる。

 ピシッと決まった出で立ちでありながら、どこかおとぼけな雰囲気も醸し出す彼にとって、まさにハマり役と言えるようなキャラクターだ。

 一方の殺し屋としてその名を馳せるダリウス・キンケイドに扮するのは、カメレオン俳優のサミュエル・L・ジャクソン。洋画ファンの間では言わずもがなの名脇役である彼はこれまで多種多様な役柄に見事に浸透してきたが、本作でもまたまた素晴らしい好演を魅せる。

 彼の存在自体がこの映画の要となっているとさえ思わせる圧倒的な存在感で、ただただひたすらに面白い! 最近では「アベンジャーズ」シリーズのフューリー長官役の印象が最も強くなってしまったが、やはり彼と言えば、本作のような小気味よく動き回るコメディ色強めなキャラクターだろう。どんな役でもこなせる彼の演技の幅の広さを再認識させられる。

 彼ら以外に脇を固めるキャストも、独裁者の大統領役にゲイリー・オールドマン、キンケイドの妻役にはラテン系女優のサルマ・ハエック、インターポールの副長官役には海外ドラマ「24-TWENTY FOUR-」で貫禄の演技を魅せたヨアキム・デ・アルメイダなどが出演しており、近年のNetflixの大躍進を伺わせるようなキャスティングが行われている。

 時代は全米とほぼ同時期に最新映画を楽しめる時代。これほどの良作をすでに自宅で楽しめてしまうのは最高のほか言うことない。エンドロール中にオマケ映像もあるので、画面が暗くなっても止めないでぜひ、最後までご覧いただきたい。
(文=Sunset Boulevard Twitter:https://twitter.com/sunsetblvdmovie



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