ミニシアター通信のロゴ


女優デビュー10周年の恒吉梨絵、ホラー映画「丑刻ニ参ル」で「本気で感情をぶつけ合った」


2015年10月9日 0時20分 参照回数:


恒吉梨絵

恒吉梨絵 (写真:竹内みちまろ、2015年10月、都内にて)


 ホラー界の次代のリーダーと称される川松尚良監督の「丑刻ニ参ル」が2015年11月14日から、ユナイテッド・シネマ豊洲(東京)にて1週間限定レイトショーで上映される。丑の刻(深夜1時〜3時)に憎い相手を象った人形を神社のご神木に打ち付けて呪う「丑の刻参り」(行為を目撃された場合、目撃者を殺さなければならない)をテーマに取り上げた作品だ。「丑の刻参り」は、呪う者と呪われる者の間に物理的な距離があり、かつ、今に残る風習で誰にでも行える危険性があるため、これまで日本のホラー映画が取り上げることはなかったという。

 その「丑の刻参り」を、ゾンビ映画「葬儀人 アンダーテイカー」(世界5大映画祭で招待上映)を手掛け世界から注目を浴びる川松監督が、「観ただけで追われる」という一点に注目し、上映時間の7割がチェイス・シーンという物語に作り上げた。

 登場人物の中で注目は、今年、女優デビュー10周年を迎えた恒吉梨絵。川松監督からのラブ・コールを受け、同作への出演を決意し、劇中では、主演である小野塚勇人(劇団EXILE)の恋人役。繊細さを求められる心を病んだ女性を演じ、端正な美しさが物語の結末にも影響を及ぼす。

 「丑刻ニ参ル」の公開を前に、恒吉に話を聞いた。

−「丑刻ニ参ル」はどんな作品?

 静と動の恐怖を演出するような今ままでの日本のホラー映画の概念を見事に崩すように、落ち着く暇もなく、どんどん怖さが加速していく映画になっています。劇場で行う初日舞台あいさつには私も出演させて頂きますので、ぜひ、観て下さい。

−役柄の美穂はどんな女性?

 丑の刻参りを見てしまう主人公の青年・健二の恋人です。精神を病んでいて、買い物に行くこともできず、健二と暮らす団地の部屋に閉じこもっています。健二とは2年前から付き合っているのですが、お互いに依存し合っています。

−役作りはどうやった?

 本当に病んでいる子なので、友達と遊びに行ったりすることを控えました。あと、リンゴの皮を剥きながら健二と会話をするシーンがありまして、リンゴの皮を剥く練習をしました(笑)

−リンゴの皮を剥きながら健二へ気持ちを吐露する場面は前半のハイライトとも言えるが、撮影現場はどんな雰囲気だった?

 監督が必要最低限のスタッフだけで現場環境を作って下さり、演技に入りやすかったです。本気で感情をぶつけ合ったのですが、2人だけの空間が完全に出来上がっていました。感情をぶつけ合うことで何かが生まれるのかなと思いました。

−今年、女優デビュー10周年だが、振り返ってどんな10年だった?

 本当に、あっという間の10年でした。15、6歳の頃は、5年後や10年後などは想像もしていませんでした。今は、女優という職業は、歳を取ればこそできる役も増えて、どんどん幅が広がっていくので、楽しいなと思います。

−女優活動の中で、印象に残っている作品は?

 舞台・LEMON LIVE VOL.9「Woo!!man」(脚本・演出:斎藤栄作/2012年)です。出演者は私以外は全員男性で、かつ、演劇界の大ベテランの方たちばかりでした。全員が男女それぞれの役を一人二役で演じました。私は、おっちょこちょいな温泉の若女将とゲイバーのママ役でした。「みんな大ベテランの方なので、全部をまかせていいんだよ」と言われたのですが、とにかく、がむしゃらにやりました。終わった後に、「ああ!これを乗り越えたのだ!」と、すごく自信になりました。その時から、ほんとうに変わりました。

−この秋には、ヒロインを演じるBS11ドラマ『バブリシャスロード〜アニキと俺物語〜』(10月7日スタート/毎週水曜日23:30〜/全12話)が始まったが、どんな作品?

 主人公の男性は、昔はヤンチャをしていたのですが、今は不動産で成功している方で、実在する方です。私が演じるマリ子は、ヤンチャな男の子とは対極にいるお嬢様で、裕福な家庭で育ち、シェイクスピアを愛読します。監督からは、顔合わせの時から、「ジブリ作品に出てくるような、元気で怖いものを知らないような感じにしてくれ」と言われました。怖いものを知らないから言えるセリフもありました。

 80年代のお話で、マリ子はセーラー服を着た高校生から始まります。80年代ということで、髪の毛をバッサリ切って、“聖子ちゃんカット”にしました。松田聖子さんの写真を見せて「これにして下さい」と言ったら、美容師さんはビックリしていましたが、一度はやってみたかったので、嬉しかったです。

−11月28日には26歳の誕生日を迎えるが、26歳の抱負は?

 毎年、毎年、歳を取るごとに素敵な女性になれるように頑張ります。また、私のセーラー服姿がイケているかどうかを、『バブリシャスロード』を見て、ぜひ、確認してください(笑)

−今後、どんな女優になりたい?

 女優として演じたことがない役に挑戦し、どんな役も演じられるような幅の広い女優になりたいです。1人の女性としても、まだ経験していないことをやってみたいです。まだ先なのですが、結婚もしたいですし、子どもも生みたい。子どもは2人欲しいです。笑顔の絶えないような家庭を作りたいです。

−ファンの方にメッセージを

 10周年を迎えましたが、これからもどんどん頑張っていきますので、よろしくお願いします。

(インタビュー・文=竹内みちまろ)



→ 「丑刻ニ参ル」公式ホームページ



→ 連続ドラマ『バブリシャスロード アニキと俺物語』 OFFICIAL SITE



→ 恒吉梨絵、11月7日発売『極サギ』ヒロイン役が語る女優の醍醐味(前編)




恒吉梨絵

恒吉梨絵 (写真:竹内みちまろ、2015年10月、都内にて)

恒吉梨絵

恒吉梨絵 (写真:竹内みちまろ、2015年10月、都内にて)




→ 恒吉梨絵、11月7日発売『極サギ』ヒロイン役が語る女優の醍醐味(前編)



→ 菅沼もにか、普通の女の子からアイドルになった14歳の素顔(前編)



→ “女子大生アイドル”って何? ユニドル優勝の明治大学「Copia」に聞いてみた



ミニシアター通信に戻る